越前市は、京都と金沢の中間に位置する古くからモノづくりが盛んな街です。鉄道では、北陸新幹線の新駅「越前たけふ駅」、車では北陸自動車道の武生ＩＣが便利です。
　越前市の観光のおススメは、大きく3つあります。1つ目は、古くから継承されている伝統産業です。市内には、『越前和紙』、『越前打刃物』、『越前箪笥（タンス）』と、経産大臣指定の伝統的工芸品の3つの産地があります。それぞれの産地では、職人さんと交流しながら、モノづくりを学べる見学プランや、製作を体験できるプランなどがあり、この産地ならではの体験ができます。PHOTO①は、越前和紙を体験し学べるスポット「越前和紙の里」です。
　2つ目は、古い歴史のあるまちなみです。今年の大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部は、越前国司に任命された父・藤原為時に付き従って生涯に1度だけ都を離れ、当時の越前国の国府「たけふ」（現在の越前市旧市街地エリア）で1年余りを過ごしました。市内には、光る君へ越前大河ドラマ館（～24年12月30日）をはじめ、全国でも珍しい寝殿造の庭園・紫式部公園（PHOTO②）や隣接する資料館・紫ゆかりの館などがあります。旧市街地エリアは、戦火から逃れ、江戸時代の城下町の古地図がそのまま当てはまるような、風情のあるレトロなまち並みが残っており、PHOTO③は、蔵が立ち並ぶ「蔵の辻」で、各蔵は料亭、カフェやバー、居酒屋などに改装されています。現在、城下町の歴史や越前国府・紫式部をテーマにした謎解きゲームや、数多く残る神社や寺院をテーマにした御朱印巡り企画も開催しています。
　3つ目は、何といっても「越前市ご当地3大グルメ」。「越前おろしそば」、「ボルガライス」、「武生駅前中華そば」の3つです。中でも、福井県を代表するご当地グルメの越前おろしそばは、越前市がその発祥の地といわれています。11月から新そばの旬の季節に入ります。ぜひ、越前市にお越しください。